ひとりごとライナーノーツ

ルリヲの愛してやまない音楽と忘れたくない日々。

KenKenとDragon Ashについて。

なんか最初のブログのテーマがこれってすごい寂しいです。でも、KenkenとDragon Ashはあたしの人生にとって、本当に大切な存在なので書こうと思います。

 

Kenken (RIZE / Dragon Ash)とJesse (RIZE / The Bonez)が大麻所持で逮捕されたのは7月19日。Dragon Ashは夏フェス巡業・ツアーが決まっている中でのKenkenの逮捕。

 

頭にくるのが当然の感情だと思う。

「懸命」という言葉があるけど、文字通り命を懸けて作ってきたものを、待ってる人達がいる。その場所をぶち壊されたんだ。

 

薬物なんてつまんないことで。自分勝手なことだけで。

 

KenKenの判決が出て、佐藤タイジのライブへの出演が発表された。動揺したあたし達ファン。恐らく怒りに近い感情をSNSに載せたサクちゃんとBOTS。

 

誰もがスッキリしなかった。

 

そうして昨日、KenKenのサポート終了の報告。

 

KenKenは通すべき人達に、色んなものを通せなかった。

そうとしか受け取れなかった発表。

 

だけどさ。

Dragon Ashのみんな、本当にこれでいいのかな?

 

育ちゃんがいなくなって、足が止まりそうだったDragon Ashというチームを、抱き抱えて前にもう一歩進ませてくれたのはKenKenじゃなかったのかな。

 

差し出された手を握ることは

惨めな弱さではなく

もう片方の手で守る人の

尊い強さになる

 

あたしにとって一番大切なDragon Ashの曲、"Lily"にはこんな一節がある。

育ちゃん亡き後、育ちゃん最後のレコーディング曲"Run to the Sun / Walk with Dreams"、kjがベースをレコーディングした"Here I Am"に続いてリリースされた、KenKenが初めてレコーディングに参加した曲がこの"Lily"という曲。

 

この一節が単にKenKenのことだけを指してるわけではないとは思う。だけど、KenKenも手を差し出してくれた1人だと思うんだよ。

 

だらしねえ。みっともねえ。みんなに迷惑かけやがって。。。

そう思う気持ちはわかる。

 

筋もロクに通せねえのか?

きっとそんな風にみんな思ったのかな。

 

だけど、今その手を誰よりも必要としてるのはKenKenじゃないのかな。

ボロボロの彼を抱きしめられるのはあなた達、仲間だけなんじゃないのかな。

 

Dragon Ashは本当に仲間を大切にするバンドだと思う。

日本のミクスチャーロックシーンに脈々と流れる、仲間をフックアップして、一緒に同じ景色を見ようとする、素晴らしいアティチュードはDragon Ash以外に作りえなかった。

 

だからこそ、一番大変な時にKenKenはDragon Ashに手を差し出したんだと思う。

 

許してやれなんて言わないよ。

だけどDragon Ashのみんな。

どうか、精一杯KenKenを抱きしめてあげて。

 

許された昨日を誰か許す今日に変えて欲しい。

 

あたしはあなた達のそのメッセージ。

あれから10年近く経ったけど、今でも胸に刻んで生きてる。

 

ただのいちDragon Ashファンとして、最後に一言だけ何も考えずに主観だけを断言させてください。

 

KenKenはDragon Ashに絶対必要なベーシストです。